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歯周病の治療方法について

[2021.08.14]

 

歯周病の治療方法について詳しくお伝えしていきます。

 

歯周病という言葉は知っていても、どのような病気でどうやって治療を行うのかわからないという方に知っていただければと思います。

 歯周病は感染症でその中で最も多くかかる病気と言われています。40歳以上の8割もの方がこの病気にかかっているものです

さらに、歯周病は生活習慣病でもあり、それを発端に全身疾患にもつながりかねないものです。

歯周病は進行度によって治療内容が変わってくるため、軽度の段階で治療を早く受けた方が改善しやすくなります。

歯周病治療は歯科医院での治療だけでなく、自身での日常的なケアを続けることで歯周病の改善がは見込めます。

 

3段階の歯周病治療法

 軽度の歯周病治療法

歯周病菌は、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットの中を増殖しながら歯の根の部分に進んでいきます。

健康な状態であれば2~3ミリ程度の歯周ポケットが、軽度の歯周病になると4~5ミリにもなり周りを覆っている歯ぐきも腫れてきます。

また、健康な状態と比べると歯ぐきがぶよぶよし始めます。

初期段階なら数回の治療で症状が改善されます。

 中程度の歯周病

歯周病菌が歯根部に沿ってさらに深く浸食してしまうと、歯周病菌が作り出す毒素により歯槽骨という骨が溶け出します。

この段階になると歯周病のさまざまな自覚症状を感じる方が増えてきます。

 この時、歯周ポケットは5~7ミリと深くなっており、自身で歯周ポケットの中をきれいにするのは難しくなります。

歯周ポケットの中では常に免疫細胞が歯周病菌と戦っており、炎症反応が起きてます。膿が出るのは免疫細胞の死がいのためです。

この膿が歯と歯ぐきの間から出てきたり、歯ぐきを押すと出てくるようになります。

そうなると、歯周ポケットの中にある歯周病菌や膿から出るにおいによって口臭がひどくなります。

中程度の歯周病になると歯槽骨が溶け出してしまうため、骨の上を覆っている歯ぐきが痩せてしまい、歯の根の部分が露出するため歯が伸びたように見えてしまいます。

さらに、歯の根の部分が露出してしまうと冷たいものや熱いものが直接歯髄の神経に伝わってしまい、知覚過敏になることもあります。

中程度の歯周病は歯石の沈着も多いので最初の1~2回でこの歯石を除去し、組織検査を行っていきます。

症状によっては歯周外科治療を行って症状が改善されたかどうかを再検査することもあります。

最低でも1回程度は治療を行い、外科処置を行った場合は最長で6ヶ月程度かかることもあります

 重度の歯周病

歯周ポケットの深さは7ミリ以上になると、重度の歯周病になります。

この段階では、歯槽骨が破壊されてしまうため、歯を支えるのが困難になります。

歯を指で押したり食事の際に食べ物を噛んだりすると歯がぐらついてしまい、痛みが起きることがあります。

また、重度の歯周病では歯槽骨が失われるので、元の歯の位置から移動してしまう症状が現れます。(歯が捻じれる、浮き上がる、傾く等)

歯を支えている骨が全て溶けてしまうと歯は抜け落ちてしまうのです。

重度の場合、症状によっては歯周外科治療を行うこともあります。

その後、噛み合わせを調整したり、噛み合わせを安定させるための口腔機能回復治療を行っていきます。場合によっては被せものを入れることもあります。

最終的に組織検査を行いますが、最低でも治療に3ヶ月はかかります。

もし、被せものや外科治療を行った場合は1年程度かかることもあります。

 メンテナンスの重要性

歯周病は自覚症状がない中で進行する病気です。

できるだけ初期の段階で治療ができればよいのですが、痛みを伴わないため気づかないことも多いです。

日常のセルフケアで予防することには限界があるので、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることも大切です。

治療が終ったから終了ではなく、定期的に歯科医院ででメンテナンスを受けることをお勧めします。

 

船橋市高根木戸・高根公団・飯山満の植村歯科医院

ご相談は→047-463-9000

 

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